日常が嬉しい

ここ2ヶ月ほど、殆どの時間を生け花のイベントに費やしまだ残務処理におわれてはいるが、
少しだけ自分らしい時間が取れるようになってきた。

溜まったコーヒー豆のサンプルを一つずつ焙煎してカッピングする作業から始める。
いつもの日常の作業ではあるがとっても嬉しくて
自分にとっての天職はやはり「コーヒー屋であることなんだ・・・」と変な納得をする。

今回のサンプルには入荷したばかりの1kg数万円のレア物のコーヒーから
生産性がなく、通常の商業取引にはのらないコーヒー、或いは昔ながらの品種、
精製されたコーヒー、世界の認証を全て取っている農園のコーヒー等、ワクワクするものが数多く含まれている。

現在の情報量を考えると、コーヒーのメニューに何処まで表記するか悩むところである。

お客さまが何を求めているのかを、しっかりと検証する必要がある。
生のコーヒー豆はあくまで素材であり、焙煎、抽出することによって初めて味わえるのがコーヒーである。
生豆の生産情報は大切ではあるが、それだけで味が決まるものではない。
サンプルの情報を鑑み、ローストして、お客さまに提供していく大切な作業である。

表記もこれからは出来る限りシンプルにして生産国だけとして、当店が選んだコーヒーにしようと考えている。