「ロブスタ種」

最近のアメリカのカッピング評価の影響か日本の自家焙煎店の間ではロブスタ種を毛嫌いしている傾向にある。
どこまで解っていて毛嫌いをしているのか聞いてみたいものであるが・・・・・
おそらく、ロブスタ=低級品、安価と言うイメージだけで、使った事が無いのが実状である様な気がする。
アラビカ種と言われて使っているコーヒーがロブスタ種との交配種である可能性も充分にあるにも関わらず・・・
ごく限られた情報だけが業界に氾濫している弊害である。アメリカのグローバルスタンダードの影響か・・・

現在もヨーロッパでは、至極あたりまえにブレンドの配合に使っている品種であり、インスタントコーヒー、メジャーブランドのブレンドには必ず入っている品種でもある。ブレンドの味においてロブスタ種を配合する事の意味合いは非常に大きい。(『原価を抑える』ただそれだけの為に使われている現実も当然ある。)ロブスタもピンキリである。我々が消費者に正確な情報を伝えて行く事、誰かが書いた文章の受け売りはもうウンザリですね。

嗜好品として其々に選択して貰う自由を提供する、自分自身が農園を見て、品種を見て、農園主と情報交換をして、焙煎をして、カッピングして・・・。自分自身が判断するのが、自家焙煎をやっているおもしろ味であり仕事です。

旨いロブスタが手に入りました。インド・ロブ、ダークロースト、エスプレッソブレンドに使っています。濃厚なコクと香ばしい香りをお楽しみください。

Flavor Of India、The Fine Cup Award

この審査会は、インドコーヒーボード主催により2002年より毎年開催されてきました。その年に収穫されたインドコーヒーのうちアラビカ・ロブスタの双方において最高峰を決定する審査会です。
世界各国でコーヒーの審査会が行なわれていますが、ロブスタに対してスペシャリティーコーヒーの審査会を行なっているのはこのFlavor Of Indiaだけです。

例年、受賞ロットは主としてヨーロッパが買い付けているのですが、今年はコーヒーボードの協力のもと、1位に輝いた農園のコーヒーの買い付けることに成功しました。それがこの“Choudicadoo Estate”です。

このスペシャリティーロブスタの特徴は、その味につきます。

ダークチョコレートの様なフレーバーをベースに、しっかりとした甘さがあり、マイルドな苦味そしてクリーンな後口と、その全てにおいてロブスタの常識を覆します。

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【農園名】Choudicadoo Estate
【品種】S.274
【生産地区】Coorg
【生産高度】1350m
【精製方法】Washed・サン&マシンドライ