『エチオピア コーヒー生産国の悲劇』

NHK BS放送《世界のドキュメンタリー》
『エチオピア コーヒー生産国の悲劇』~Black Gold~(原題)
制作:イギリス/2005年
(1月16日(火)21:10~21:59放送)

コーヒー・チェーン店の増加により、今やコーヒーの小売市場は年間550億ドルを越える巨大市場となっている。しかし、先進国の消費者が1杯のカフェラテに数ドルを支払う一方で、発展途上国の生産者はそのわずか1000分の1しか利益を得ていない。コーヒー豆の価格が食料メジャーによって決められ、利益が末端の生産者まで届いていないのだ。

番組はアフリカ第一のコーヒー生産国エチオピアを訪れ、コーヒー豆価格の長引く低迷により、貧しい生活を強いられるコーヒー農家を追う。また不公正な取引を断ち切ろうと世界に働きかける生産者組合の代表に密着し、世界四大コーヒー企業やその中間業者による利益搾取の実態を明らかにする。数多くのコーヒー・チェーンが先進各国で売り上げをのばす一方、潤うはずのコーヒー生産農家がさらに困窮を極めるという矛盾。コーヒーにみるグローバリズムの歪みを描いている。

エチオピアの農民が1ブル(12円)で販売した生豆が消費国では2000ブル(24000円)(カップ価格換算)で販売されている農家の買い上げ価格が10ブルになれば 子供の靴も買え教育をうけさせることできる・・・・・と言う内容のものでした。

価格の比較だけで利益が1000分の1と言うのは在りえない各国の農園事情は其々に違うとしても、コーヒーに携わる者として「今、自分に何ができるか・・・」

深く考えさせられる番組でした。