ナチュラル

エチオピア産コーヒーの輸入がストップして久しいが、
虎の子?にしていたエチオピア・イルガチャフHAMMAが底を突く。
ずいぶん前にメニューからは外したのであるが、
「あるところにはあるもんです・・・」

なんて最後はサンプルローストでしか煎れる量しかなくて3杯分がやっとの状態。
香りも薄まり、甘味も以前ほどではないと言いつつ、自分用に結構満足して終わった。

アフリカ系のシトラスの香りのする豆は他にもあるが、「それ以上でも
それ以下でもないなぁ」「やはりエチオピアの味はエチオピアにしか無いんだ~~!」

なんて・・・頭の切り替えができていない、自分がいる。
ナチュラルのエチオピア・ハラーもずいぶん前に無くなってしまい
どこかでハラーに変わる豆は無いのか、これも無いものねだりをしている自分がいる。

1ヶ月半ほど前に少し輸入されたニュースは聞いたが、「その後情報が全くないなぁ・・・・」
と独り言。そんなことをチョクチョク考え・・・・・

今日は独り焙煎室にこもりブレンドを煎る。
火の通りの良いホンジュラスから始め、深煎りのコロンビア、ブラジル・ブルボン、
マンデリン・トバブルー、マンデリン・ナチュラル、
そして今日、もっとも楽しみにしていた
入ったばかりのエル・サルバドル・ナチュラルへと進める。
先のエチオピアの話をさせていただいたのは、
エル・サルバドル・ナチュラルをサンプルローストをしたとき、
花のような香りと滑らかさが、イルガチャフHAMMAの洗練された味と、
ハラーの柔らかさをブレンドしたような錯覚に陥ったからである。

コーヒーが果実であったのを思い出させてくれたのもそのとき。

このコーヒーはブレンドのアクセントに持って来いのコーヒーではないのかと思えたからである。
単品(ストレート)としては申し分ない豆でも、ブレンドに配合するには、他の豆に馴染み、
仕事ができなければ使えない。

今のマンデリン・ナチュラルも同じ傾向にある。
これも初めての試みで、出来立ての企画もののコーヒーである。
日本に入って数ヶ月目になるが、入ったばかりの頃は個性が「尖がり過ぎだろう!」と正直なところ思っていた。
「ハーブの様な・・」を感じたのがその原因。
「輸入され日本に馴染んで来た今、これはもしかして、もしかするのでは・・・」がいまの感想。
どちらも楽しみな豆である。

世間に逆行するようだが、「やっぱりナチュラルでしょう!」

今日も独り言が多い焙煎室でした。