サンプルの焙煎とテイスティングと独り言

 

 

今日は通常の焙煎と、貯まりに貯まったサンプルの焙煎とテイスティング。

私が好きなコーヒーにはティピカ、ブルボン、などと言われている「コーヒーの品種」があります。最近人気のゲイシャもそうです。
それらは原種と呼ばれ、コーヒーのルーツ、エチオピア、イエメンから持ち出された木の性質が継承されていると言われています。
この品種は、生産量が少なく、木も大きくなり、病気にも弱い。育てにくいコーヒーともいわれますが、コーヒーの香味は良い。

また、突然変異やハイブリッドといわれる人工交配による栽培品種もあります。カトゥーラ、カトゥアイ、ムンドノーボなどと言われています。原種よりも生産性が高く、栽培しやすいが香味がやや劣ると言われているものの、一概には言えないとつい最近も感じたことがありました。
要するに、品種と栽培環境の相性、世話の仕方、生産処理の技術、さまざまな要素もあって、コーヒーの生豆の品質に繋がっています。

また、最近オークション等で人気のパカラマ、マラカトゥーラ、ルビーなど【風味】をコンセプトに作られた品種もあります。

コーヒーの香味を決定づけるものは品種だけではありません。「生産処理」といわれている、コーヒーの実の収穫、コーヒーの生豆になるまでの行程処理の違いにより、香味は大きく変わります。
水洗式、ウォシュド(washed)フリーウォシュドと言われるもの、非水洗式、あるいは、ナチュラル(un washed、natural)と言われているもの、パルプドナチュラル、エコウォシュド、ハニー、セミウォシュド・・・など様々な生産処理方法が存在します。
収穫後そのまま天日乾燥するもの、果肉を剥がして発酵させるもの、また発酵させずに、ミシュレージ(粘液質)をそのまま残し乾燥させるものなど色々とあります。
最近はそのミシュレージを残したまま、アフリカンベットと言われる乾燥棚で乾燥させた「ハニーコーヒー」と言われる生産処理も人気があります。

生産者と消費者の距離感がなくなった結果であると言われています。

最初に戻りますが、フリーウォシュドのティピカ、ブルボン・ナチュラルのコーヒーがやはり私は一番好きですね。
が、しかし、今季のコーヒーの価格の高騰だけは、頭では判っていてもなかなか消化できるものではありません。
今までとは次元が違うような・・・と、独り言の連発!!