エチオピアから始まった。

標高2500mベテノ地区のコーヒーの木はアビシニカ種と言われ、現在世界の生産国(60数カ国)に作付けされているコーヒーの原種である。樹齢100年~200年(解らない!との事)幹の直径は20cmほどあり、1本の木にチェリーベースでは17キロ(生豆にすると3キロ)ほど付ける。通常、ブラジルなどでは300g~450gであるのからすると粗10倍も付ける逞しいコーヒーの木である。またコーヒーが飲料として進化していったルーツもエチオピアにある。

エチオピアには「コーヒーセレモニー」と言うのがある。インセンス(乳香・・松脂)を炭火にくべながら(アロマセラピーと思ってください。)お客様の目の前でコーヒーを煎り、点て、振る舞う。(日本の茶道、お点前に似ている。)お客様に対するおもてなしである。エチオピアからアラビア半島へ渡ったコーヒー(おもてなしの心も)その後ヨーロッパを経由して世界各国へと広がって行った事を思うと、やはりルーツだけは忘れてはならない。