ネルドリップ

もう35、6年も前にもなるが、理想のコーヒーを求めて全国行脚、吉祥寺、銀座、青山、倉敷、札幌…感動は全てネルドリップの店から貰った。其々の感動は、今も忘れることができない。
嗜好品であるが故に、全てのお客様に絶対はあり得ないが、紆余曲折しながら、やはり帰るところに帰ったという実感と覚悟がある。

昨年からコーヒー業界にとっても“想定外”のことが次々と起こっている。
生豆の高騰(気候変動による減産・現地通貨とドルとの為替・生産国と新興国の消費拡大など)、
またスペシャルティーコーヒーという、業界にとってのヒーローの凡庸化と日本のマイクロロースターの立ち位置など、
時代が変わったと言うべきなのかも知れない。

遣るべきことを、あたり前に遣る。
そんなニオイを感じて・・・・私は“ネルドリップ”。

このオリジナルのドリップスタンドを拵えて貰ったのは、ジュエリー作家でもあり、鉄工所を経営なさっている川口さん。
以前このぶギャラリーでも作品展を行ったことがある。
カフェグッズさんからのアドバイスを頂きながら、打ち合わせを重ねて作り上げた自信作。

ネル枠、知人の超有名店主に無理をお願いしてオリジナルを分けていただいた。
ネル布、試行錯誤を重ねてオリジナルまでこぎつけたが、まだまだ進化途中。