Laboセミナー報告<7/28開催/講師:尾籠一誠氏>

7月28日(火)

JHDC(日本ハンドドリップ・チャンピオンシップ)2013優勝、
JBrC(日本ブリュワーズ・チャンピオンシップ)2014優勝の
尾籠一誠氏を講師にお迎えし、
LABO第3回目のコーヒーセミナーが開催されました。

30℃を優に超える真夏日となりましたが、
今回も県内外からたくさんの方のご参加どうもありがとうございました!

1つの理論として【パウダーコントロール】という方法を作り、
イタリアの世界大会では総合世界ランク9位。(プレゼンテーションでは6位)。
2014JHDC審査員、2014/2015JBrC審査員など
ハンドドリップの世界で幅広く活躍する尾籠さん。

そんな方からご指導いただけるなんて
やっぱりすごいぞCOFFEE WORKS LABO。

尾籠さんは噂通りのイケメンさんで、
特に強く印象に残ったのは所作がとてもスマートな方だということ。
そして誰に対しても謙虚な方。
毎回LABOでのセミナーで気付かされるのは、
トップと言われる方ほど謙虚であるということです。

一言一句、言葉を選びながらお話されているのが分かるとても穏やかな方でしたが、
その優しい口調の合間にもコーヒーに対してのストイックさが垣間見え、
コーヒーに真っ直ぐに向き合っている方なんだなと感じました。

初めにコーヒー豆の基礎知識。
焙煎の深さに合わせた豆の挽き方や湯温等
とても分かりやすく説明して下さり、
抽出器具による味の違いや、微粉の影響、
参加者の方からの突っ込んだ質問にも丁寧に答えていただきました。

そして現在所属するサザコーヒー直営のコロンビアの豆でドリップの実践。
直営農園は日本では唯一だそうで、
スケールの大きさに想像力が付いていけません!

実はこのセミナーが始まる何時間も前から何度もコーヒーを淹れては
データをこと細かく記していた尾籠さん。
「今日のこの豆の感じだと湯温は85℃くらいですね。」

豆何gに対しお湯何g。
蒸らしを入れて3湯でドリップする方法。
スピーディかつ大胆な注ぎ方で
とってもシンプルな分かりやすいレシピ。
美味しい!

「クリアで飲み口がすっきりしているのに
甘みもコクもあってちゃんとコロンビアの特徴が出てる!」

「さらっと淹れたのに味がしっかり出てるね。」

「日本チャンピオンのコーヒーが飲めるなんて幸せ。」

と感動される参加者の方々。

何度も繰り返し検証を重ねたデータによるスペシャルレシピを
惜しげもなく人に教えてしまうなんてもったいないような気がしますが、
自分の持っている知識や技術を他の人にシェアすることで
コーヒー界全体の底上げを図り、
またそこをスタートにして上を目指していければいいと
次のステージを見据えた考えに、
尾籠さんのコーヒーに対する大きな愛を感じました。

「農園が美味しい豆を作ってくれればそれでいい。
美味しいコーヒー豆イコール美味しいコーヒー
というのは普段コーヒーを入れている自分にとってはちょっと悔しい。
フォーカスされにくい抽出技術だけれど
世間に認められる技術を発表できれば・・・」
と熱い本音も語っていただきました。

「実は初優勝の時にトロフィーを渡して下さったのが小原さんなんです。」
なんてお話も飛び出して、
やっぱりマスターすごい人なんだ!とまた感動。
(僕のことはいいからーとマスターには言われてしまうかもしれませんが。)

セミナーが終わっても尾籠さんとのお話は尽きることなく、
本当にあっという間の3時間でした。

尾籠さん、お忙しい中有意義で素敵な時間をありがとうございました!
参加いただいた皆さんもどうもありがとうございました!

カブ