Laboセミナー報告<0/20開催/講師:桑木孝雄氏>

10月20日(火)、
UCCコーヒー博物館所属UCCコーヒーアカデミー専任講師
桑木孝雄氏を講師にお迎えし、
LABO第4回目のコーヒーセミナーが開催されました。

今回もたくさんの方のご参加ありがとうございました。

UCCコーヒーアドバイザー、コーヒー抽出士・指導者、
UCCグループ社内抽出プログラム責任者、
IIAC認定バリスタ、SCAAカッピングジャッジ、
CQI認定 Qグレーダー、JBC認定 ジャッジ、
JSC・WSC認定ジャッジ、WSC認定ジャッジ、
JHDC認定ジャッジ、JBrCジャッジ。
JBC2007チャンピオン宮前氏のヘッドコーチ、
同年チームJAPANヘッドコーチ、
JHDC日本代表 幸田氏のコーチ、
同年、WBrCのメルボルン大会出場のトレーナー

・・・とマスターからの紹介だけで2時間を終えてしまいそうなほど
たくさんの輝かしい経歴・資格をお持ちの桑木さん。

競技会にいないことがない。と言われるほど
コーヒー業界にとって重要な方で、
「徳島で桑木先生の講義が受けられるなんて!」
と目を輝かせる参加者の方々。

やはり今回も【トップと言われる方ほど謙虚】の法則が当てはまります。
物腰柔らかで、笑顔のとても素敵な方でした。

サードウェーブのお話から始まり、スペシャルティコーヒーについて、
様々な抽出器具、豆の挽き目やコーヒーの味を決める要素など
難しい話も分かりやすく、噛み砕いて説明して下さいます。
さすがカリスマ講師!

そして本日のメインであるサイフォン抽出。

桑木さんによる実演です。

全てを見せながら抽出するという
見た目の演出も大きな役割を担っているサイフォン。
フラスコにお湯を注ぐ様からスマートです。

アルコールランプの代わりに
ハロゲンランプを使用した【光サイフォン】はとても幻想的な光を放ち、
客席からは「わぁキレイ!」とため息にも似た声が上がりました。

1つ1つの作業についても丁寧にその理由を説明をしていただき、
魔法のようにフラスコのお湯が吸い上げられ
コーヒーに変身して帰ってくる様に見入ってしまいました。

桑木さんの教え子さんで、コーヒーマスターズ2015
サイフォン部門チャンピオンの三間沙織さんがここで登場。

女性でもドキドキしてしまうような
カッコイイ系美人サイフォニストさんです!

桑木さんの講義を受けてなお
チャンピオンのコーヒーまでいただけるというのですから
なんとも贅沢なセミナーです!

くるくるとコーヒーを攪拌する手つきがなんとも柔らかくなめらか。
抽出後のコーヒーかすを見てもきめ細やかな泡。

全員で分けるため少しずつしか当たらないコーヒーに、
美味しい!もっと飲みたい!なんて声も(笑)

次に数名ずつ順番にサイフォン抽出にチャレンジ。
理科の実験を思い出します。

カブも後ほどトライさせていただいたのですが、
沸騰石の代わりとなる玉鎖のフックを
きちんとロートにかけていなかったため、
珈琲豆がフラスコにどぼどぼと落ちてしまうという凡ミス・・・
理科の実験中にどういう訳か前髪を燃やしてしまう子がいましたね。

私です。

当店のスタッフも、サイフォンにはあまり馴染みがないため
我も我もとこぞってサイフォン抽出体験。

淹れ方を見ていた桑木さんから
「このコーヒーの味を当ててみましょうか?」
「まず初めに感じるのが水っぽさ、
それから舌に帯状に感じる苦味、後味は・・・」

飲んでみるとなるほどその通り!
「さすが!!」とスタッフ全員で感動する場面もありました。

最後にサイフォンで淹れたコーヒーの点数合わせ。
様々な競技会の審査員をされている方の目線でされるお話は
普段なかなか耳にすることができないため
とても興味深い貴重な時間となりました。

とても盛り上がった今回のセミナー。
楽しくて時間が経つのがあっという間でした。

サイフォンについて無知だった私ですが、
まだまだ知らない世界がたくさんあるんだな。
これからまた新しい抽出器具が開発されたりするのかな。
と、童心に帰ってコーヒーの未来をワクワクしながら
考えることができた素敵な時間となりました。

そして、ドリップもサイフォンも基本は同じ。
コーヒー豆から美味しい味を出すこと。
単純だけれど単純だからこそ突き詰めると奥が深い。
もっともっとコーヒーの世界を知りたいと思えるセミナーとなりました。

桑木さん他UCCの方々お忙しい中本当にありがとうございました!
セミナーに参加していただいた皆様もありがとうございました!

カブ