ナチュラルコーヒー

収穫されたコーヒーチェリーを果皮と果肉を付けたまま天日乾燥をして
その後除去し、コーヒー生豆を作る工程を「非水洗式」、「アン・ウォシュド」、
或いは「ナチュラルコーヒー」と言います。

また、果皮と果肉を除去後、水に浸けてぬめりを発酵させ、
完全に除去して乾燥させる製法を「水洗式」、「ウォシュド」と言います。

ほかにも「パルプ・ド・ナチュラル」、「エコ・ウォシュド」
などと言われる精製方法もあります。

エチオピア・イエメン・ブラジルなどでは、ナチュラルコーヒーが主流ですが、
この精製方法は諸刃の剣です。

つまり、天候に左右され易く、発酵臭が出たり、不純物の混入など、
味のダメージに結び付くリスクが付きまといます。

しかし、キッチリと仕上げたコーヒーは、
アロマ、ボディー、フレーバー、どれを取っても非常に優れたものがあります。

現在当店にあるナチュラルコーヒーはブラジル2アイテム、エチオピア・イルガチェフェ、シダモ、
イエメン、マンデリン、エルサルバドルがあります。
どれも思い入れのあるコーヒーです。

ストレート用に個性を楽しむ。ブレンド用にアクセントと料理で言う、
隠し味的に使うと言うのもあります。

スペシャルティコーヒーの持つ、ワインで言われるところの
テロワール(農園の土壌、環境など)の違いによる香味の違いなどを
楽しむのは、素晴らしいことですが、一方で焙煎人のブレンドの配合、
或いは焙煎による味の違いを楽しむのもこれは、外せない楽しみの一つです。