“カブ”の焙煎室取材日記(1)

こんにちは。カブです。

先日、千代が丸の焙煎室を取材させていただきました!
新しい発見と改めて再認識する事柄がたくさんあり、とても貴重な体験をさせていただきました。

これから数回に分けて焙煎室レポを書いていきたいと思います!!

ドキドキしながら足を踏み入れた焙煎室。
そこは大きな焙煎音と熱気、そして香ばしい珈琲の香りに包まれた異空間でした。
ピカピカに磨かれた巨大な3台の焙煎機と、その豆の種類の多さに圧倒されながらも
マスターと焙煎士吉田さんのお話をじっくりと聞かせていただきました。

3台の焙煎機のうち常時2台が稼働、一際目を引く大きなPROBATの焙煎機でブレンドを、
それより少し小柄なF・ROYALの焙煎機でストレートを焙煎しているのだそうです。

取材に行った日は一日で300Kgの豆を焙煎されるということで、
話の間にも次から次へと生豆が焙煎されて出てくるのが楽しくて
とてもテンションが上がってしまいました。

大きなPROBATの焙煎機は福島県から取り寄せた35年物。

「この頃の職人が作った物が一番素材が良くて、新品を買うより高くついたよ。」
と嬉しそうに話すマスターからは
心底この機械に惚れ込んでいることを感じ取ることができました。

こんなに大きな機械ですから、焙煎室の壁を壊して搬入した。
なんてスケールの大きい話も!

こちらは22Kg釜の半熱風焙煎機で、均一に焼く・コーヒーのうまみ成分を出すのが得意な機械だそうですが、
火力調節は3段階しかなく、ダンパー(熱量の調整と排気の機能をする弁)には目盛りも何もない。

シンプルゆえに焙煎のことをよく分かっていないと使いこなせない難しい機械なのだとか。

焙煎したての豆が出てくる瞬間です!

真っ白な煙と共に絶妙な頃合いでローストされた豆が一気に流れ込み、
熱気と立ち込めている香ばしいコーヒーの香りが一層強くなります!

小さいほうの焙煎機は10Kg釜。
直火焙煎で火力もダンパーも自在に変えられる、焙煎者の意思を伝えやすい機械なのだとか。
この日は吉田さんがこちらで焙煎されていました。

焙煎したストレートを混ぜ合わせ、ブレンドを作る様子も見せて頂きました。

今回のWORKSブレンドにはブラジル2種・コロンビア2種・グァテマラ・エチオピア・マンデリンの7種をブレンド。

その時々の条件によって5種類になったり6種類になったりするそうで、
同じ豆を同じ条件にしていても、その年々、季節によっても違い、
日によっても、また同じ日でも1釜目と2釜目ではまた違う。

大量の豆を運び、焙煎する体力仕事とは裏腹に繊細な味を求める精神力。
一日焙煎した後はぐったり、顔を洗うと水が真っ黒になっているのだとか。

このようにコーヒーが丹精込めて作られていることを実際目の当たりにして、
お店でお客様に提供して初めて焙煎者の努力が報われるのだなぁと改めて認識。

身が引き締まる思いです。

次回はお店ではあまり目にすることのない焙煎前の生豆についてレポしたいと思います!!