“カブ”の焙煎室取材日記(2)

焙煎室レポ第二弾です!!

今日は珈琲豆についてレポしたいと思います。

焙煎室には60Kg、70Kgもの大きな麻袋がたくさん並べられていて、中には焙煎前の生豆がびっしり。
契約農家の証として麻袋にはTOKUSHIMA COFFEE WORKSのロゴやマスターのサインが入っています。
その種類の多さやブラジル産だけでも6種類!!

この麻袋には豆の情報が全て書かれていて、

例えばこちらの麻袋。

ブラジルのサンタアリーナ農園でナチュラル製法で作られた豆。モジアナ地区。
コヘゴ ダ オンサは『豹が居る小川』の意味でその名のついた区画で収穫。
左端上のシッパーとは輸出業者の意味で、クオリカフェックスは輸入業者の名前。424は農園の番号、006はロット番号などなど。

面白いのは002の数字。
こちらブラジルでは最上級の格付け。
001じゃないの??と思うかもしれませんが、
『農作物である以上、欠点が一切無い=「No.1」は事実上は存在しない』という考えから
ブラジルではNo.2が最上級グレードの豆なのだとか。

麻袋を見るだけでもこんなに楽しい。

こちらの写真はエチオピア・イルガチャフェの生豆。

なんだかマカダミアナッツのような質感でかじりたくなってしまいます。
(もちろんかじってはいけません。)
焙煎したてのエチオピアをいただきました。
爽やかな酸味がとっても美味しい~!!
お店に入るころにはもう少しまろやかな味になっているのだとか。

こちらの麻袋はブラジルのイエローブルボン。

皆さんも目にした事があるかもしれないこのカエルのマーク。
こちらは『レインフォレスト アライアンス』の認証マークです。

熱帯雨林保護のため、農産物(コーヒー・カカオ・バナナ等)の生産過程に厳しい基準を設け、
その基準を満たしたものにのみ与えられる認証で、
消費者がこの商品を購入することにより安全な農産物を生産する生産者を支援することとなり、
より質の良い農産物が市場に出回るようになると共に間接的に熱帯雨林の保全に参画したことにもなります。

カエルは非常に環境に敏感な生き物で、環境が悪化すると最初にその姿を消すと言われていることから、
環境のバロメーター的存在として使用されているそうです。

レインフォレストアライアンスの認証を受けたこのイエローブルボン。
しっかりとしたコクと特徴的な酸味、チョコレートを髣髴させる甘いアロマで
このぶ店では一番人気のあるストレートコーヒーです!

こんなに種類の多い豆ですが、どれも信頼できる農園から直接豆を買い付けているマスター。
「自分の目で見るのは基本中の基本!
人からもらう情報はタイムリーではないし誇張されていることもある。
実際に行ってみないと分からない事ばかり。」

実際に足を運び、その農園の方と人と人とのコミュニケーションをとっているからこそできる細やかな注文。

コロンビアのサンチェアリオでは
「ここの高台の部分で収穫された豆だけが欲しい!」なんて注文も。

遠い異国の地で育てられたコーヒー豆。

なのに生産者の顔が見える安心で美味しいこだわりのコーヒー。

マスターと農園の方、そしてコーヒー豆と出会い、
大切に育てられた世界各地の豆がこの焙煎室に集まり焙煎される。

どこにも手を抜かない生産過程、焙煎過程。

お客様の目に見えるのはカップに注がれた1杯のコーヒーだけれど
その背景には膨大な努力と思いが詰まっているのだと身にしみて感じました。

お客様の手に渡るまでお店のスタッフとして
私達ができることは何なのかと考えさせられた一日でした。

お店の中だけではなく、これから生活していく上でも大切な事を教えて頂いた取材となりました。

私の感じた思い、感動がうまく伝えられるといいのですが・・・
お忙しい中協力して下さったマスター、吉田さんありがとうございました!

 

カブ