焙煎記録

昨日は東京ビックサイト(ホテルレストランショー開催中)でSCAJ(日本スペシャルティコーヒー協会)の社員総会に参加。ちょうど、『知人が新橋に珈琲店を開店、大型焙煎機を設置!』という凄いニュースが飛び込んできたので、「これはもう、行くしかあるまい」と、やじ馬根性を遺憾なく発揮して・・・飛んで行ってきた(何というすばらしいタイミング!)。
日本の中心、銀座に隣接の路面一等地に焙煎室?・・・排煙は?・・・スペシャルティーコーヒー業界も然ることながら、凄いコーヒー屋もあるものだ。思いっきり刺激を受けただけでは無いのであるが、いつもの様に自分の焙煎室に座る。
一番気持ちが安定する場所である。家が嫌なわけでもない。

今日はコロンビア・サンチェアリオを焙煎する。在来種であるティピカ種100%の契約農園ものである。雑味が無く、フローラルで後味のすっきりとした、このコーヒー本来の特性を引き出す焙煎度合いにする。ある時期、コロンビアには期待するものが無くメニューから外した事もあったのだが、サンチェアリオに出逢ってからはまた、ぞっこんである。

火力を抑え、ゆっくりとした焙煎にする。火力と排気のバランスさえ合せれば浅煎りでも渋みと酸味をコントロールできる。焙煎を「かまど」で炊くご飯に例える人がいる。

「始めチョロチョロ中パッパ、後は置き火蒸らし」

そのまんまの焙煎である。投入からおよそ30分、1ハゼの後・・・『もうそろそろ出さないと!』のタイミングで釜から冷却槽に出す。どこかでパチッっと気の早い豆が2ハゼに入りかけたタイミングである(シティーロースト)。充分に冷却して、先ずはコーヒーメーカーで点ててみる。刺激の無い流れ込む様なコーヒー。

ブラックが、美味しい。