コーヒー旅行記 「メルボルン視察記」

2013年5月、メルボルン視察の際に撮った写真です。

SCAJ(スペシャルティコーヒー協会)抽出委員会メンバー(と、言っても気心の知れているメンバーばかり)とWBC(ワールド バリスタ チャピオンシップ)・WBrC(ワールド ブリュワーズ チャピオンシップ)の視察と日本代表の応援、メルボルンのカフェの見学に出掛けておりました。

メルボルンへ。COFFEE探しの旅2013

成田発、オーストラリア・シドニーJAL便、国内線に乗り換え、目的地メルボルンへ。
トランジットを含めて凡そ13時間。

メルボルン市街地の歴史のある街並みは、上質で都市としても成熟しており安心感がある。
トラムも整備されておりアクセスもすこぶるいい。また夜の繁華街の賑わいも相当なもので、治安もそこそこ良さそうである。

一方、郊外の倉庫、工場後などには、いわゆる世界共通ではあるが、サードウエーブと言われている人気のカフェがある。
エスプレッソメニュー、プワーオーバー(ハンドドリップ)、サイフォンもある。ショート・ブラック、ロング・ブラックと言うメニューもある。
日本で言うところのエスプレッソ・アメリカーノとは、エスプレッソにお湯を注ぐが、その逆で、お湯にダブルショットのエスプレッソを抽出するらしい。
イギリスでも普及していたのは、オーストラリアの影響である。

フードメニューも充実しており、オペレーションもしっかりと出来ていると感じた。また、「おもてなし」と言う点から考えても日本のそれ以上と感じたのは私だけでは無いと思っている。どの店もウエイティングが出ており、さりげない接客が要求されるが待っているお客様の笑顔が全てを語っている。

イギリスにも進出しているSt Ali、われわれはテイクアウトで、注文のコーヒーを難無くいただき、店のファサードあたりで、飲んでいたのであるが、女性スタッフが『写真を撮りますよ!?・・・』と気さくに声をかけ首に3個ものカメラをぶら下げて撮っていただいたのが、申し訳ないやら嬉しいやらで、いきなり店のファンになってしまった。

さりげない気配りは世界共通である。

今回は、競技会の応援と視察が第一の目的である。ブリュワーズとバリスタ共に日本代表は、残念な結果であったが、 その並大抵ではない努力を称えたい。世界大会ともなると我々外野が感想を述べること自体憚られる。

世界大会ともなると、一つのミスも許されないのであろうし、プレゼンテーションが英語であると言うのも当然、ハンディではある。
その点、昨日の都知事のオリンピック招致のプレゼンテーションは、凄いと言わざるを得ないだろう?
味覚評価においても、世界共通とはいかないのは、当然であると考える。技術力は紙一重であろう。
何れにしても日々の研鑚、ホスピタリティー・・・これも「みにつく」ということからして、日々の研鑚以外に無いようであるが、SCAJとしての検証は、今後に繋げる意味において必要であろう。

今回の視察、「コーヒー、止まることが無い」と言う、自分にしか判らない表現になるが、身をもって感じ、動かなければ、と感じた旅行になった。

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